※この書評は、約4500文字のため、読むのに約4分かかります
対象者
- グロース株、成長企業への投資を行いたい方
- マネジメントに悩む中間管理職
- 識学を導入している会社に投資したい方
書籍のキーワード
- グロース株投資
- リーダーの仮面
- コーチングではなく、ティーチング
概要
著者の安藤 広大氏は、株式会社識学の代表取締役社長を務めております。
安藤氏の経歴は、2002年に早稲田大学を卒業し、株式会社NTTドコモ入社。 2006年にライク株式会社入社。主要子会社のライクスタッフィング株式会社にて取締役営業副本部長などを歴任。2013年、「識学」と出会い独立。2015年、株式会社識学を設立された経歴の方です。
30代で、上場企業の子会社で取締役を務められた方なので、やり手の経営者なのが伺えますね。
本書は、近年流行りのキャリアコンサル的な部下に寄り添った指導などとは一線を画する、良い意味での昭和後半から平成半ばで伸びた会社のマネジメント手法が記載されてます。「温故知新」的な感じです。
組織に貢献して大きな利益を出す。そして出た利益の分配を給与として受けとる。 当たり前のことなのですが、なかなか部下に言えない人は多いのではないでしょうか?
自分がマネジャーとしては今の若い子には怖くて実践できないですが、きちんと「識学」を実践して上手く回っている会社なら株主として評価したいですね。
なお、管理人が調べる限り、新規上場企業にて識学を導入している企業は以下の通りです。
(4482 )ウイルズ (7062)フレアス (2981)ランディックス (7676)グッドスピード
(7067)ブランディングテクノロジー (7357)ジオコード
管理人独自の5個のポイント
[序章]リーダーの仮面をかぶるための準備 (pp.42-43)
ポイント 1 「 ルール」 → 場の空気ではなく、 言語化 さ れ た ルール を つくる
ポイント 2 「 位置」 → 対等 では なく、 上下 の 立場 から コミュニケーション する
ポイント 3 「 利益」 → 人間的 な 魅力 では なく、利益の有無で人を動かす
ポイント 4 「 結果」 → プロセスを評価するのでは なく、結果だけを 見る
ポイント 5 「 成長」→目の前の成果ではなく、未来の成長を選らぶ
5つのポイントは、外国人と働くときにも非常に有用です。グローバル展開する成長企業には良さそうですね。
いろいろな価値観の人と働くときは、ルールや結果などわかりやすい指標が無いとまとまらないですから。。
[第1章]安心して信号を渡らせよ (P77ページ )
「ルールがないと、みんなが見えないルールを探り合って疑心暗鬼になり、人間関係がギズギスしはじめます。」
日系の大企業でよくあるパターンですね。
会議の終わりに結論や、今後の計画が決まっても「誰が 何を いつまでに やるかが」なかなか、決められない場合がありますね。特に人間関係を気にしながら仕事をしていると発生してしまいがちです。
組織に外国人や人が増えれば増えるほどこのルールの重要性がわかります。
[第2章]部下とは迷わず距離をとれ(P117ページ)
「リーダーの仮面」の本質は、上司と部下が適度な距離を保ち、感情が生じないようにすることにあります。
部下に「言い方きつかったかな?」などと細かいことを気づかいしはじめると業務効率が落ちますよね。
お願いではなく、さばさばと誰にでも同じように言い切るためには、適度な距離が必要ですね。
[第4章]褒められても伸びるタイプを生み出すな (P184ページ)
最初に「目標設定」をして、ちゃんと仕事を任せる。 最後に「結果」を報告してもらい、評価する。
部下を当たり前にできることを褒めていると、増長させることに繋がる危険性などを教えてくれます
[終章]リーダーの素顔 231ページ
「稼ぐ力を身につけさせてあげる」
理想は、部下のことを思い、嫌われることきちんと言うのが上司の役割ですよね。
ただ、短期的には部下に嫌われ、辞められるリスクもあるので、褒めることをベースに部下指導している方が多い気がします。
本書を読むと今日からできる3つのポイント
- アメ方式の部下指導から脱皮するための一歩
- 部下とは適度な距離感をとることの重要性
- プロセスではなく、結果を重視する評価を行う心構え
本日の書籍情報
【書籍名】リーダーの仮面――「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法
【著者名】安藤 広大
【出版社】ダイヤモンド社
【出版日】 2020/11/24
【オススメ度】5段階中4
【こんな時に】投資先を探しているときに マネジメントに悩んでいるときに
【頁 数】247ページ
【目 次】
[はじめに]
[序章]リーダーの仮面をかぶるための準備
[第1章]安心して信号を渡らせよ
[第2章]部下とは迷わず距離をとれ
[第3章]大きなマンモスを狩りに行かせる
[第4章]褒められても伸びるタイプを生み出すな
[第5章]先頭の鳥が群れをひっぱっていく
[終章]リーダーの素顔
追伸
新規上場企業にて識学導入企業の共通項を探しました。
規模がまだまだ小さい以外は特に見つけれませんでした。
識学の考え方は業種問わず、利用できるのかなと現在感じてます。
株式会社識学への投資を考えている方はこちらを参考にしてください