(書評12)株を買うなら最低限知っておきたい 株価チャートの教科書

※この書評は、約3,500文字のため、読むのに約3分かかります

対象者

  1. 株式投資にはテクニカル分析が必要があるか悩んでいる方
  2. 株式投資のテクニカル分析をまなぶための始めの1冊を探している方
  3. 株式投資のテクニカル分析の基本をもう1回学びたい方

書籍のキーワード

  1. 株初心者
  2. エントリーの仕方
  3. 損切りの仕方
  4. トレンドの掴み方

概要

テクニカル分析してますか?

管理人は、株取引を始めた当初6ヶ月位は、テクニカル分析は全くしませんでした。

最初の半年くらいは、 ファンダメンタル分析のみをおこなっていました。

それでもビギナーズラックでそこそこプラスでした。

1年位してからファンダメンタルが良い会社でも株価が全く動かない経験をしました。

そして、やっと 時間効率が悪いことにきづきました。

そんなときに手にとったが本書です。

本書は、 「テクニカル分析って何?」 という初心者向けの本です。

内容的には

株価の位置が移動平均線より下だと含み損の人が多い

購入のポイント

売却のポイント

損切りのポイント

トレンドの掴み方 etc


株式投資をする人が最低限知っておくべきテクニカル分析の知識が詰まってます。

なお、著書の足立 武志氏は、公認会計士、税理士、ファイナンシャル・プランナー(AFP)です。
資産運用に精通した公認会計士として、執筆活動、セミナー講師などで活躍され実績のある方なので安心して
ください。



管理人独自の5個のポイント

はじめに  (Kindle の位置No.7)

個人投資家がプロと同じ土俵で戦うには、ファンダメンタル分析の精度の差を埋めることのできる何かが必要です。それが「株価チャートを用いた分析」なのです。

チャート分析が必要な理由です。


付け加えるとしたら、管理人が考えるチャート分析が必要な理由としては、

「時間を有効に利用するため」

です。

ファンダメンタル分析が100点満点の優良企業でも

株価はまったく上がりも下がりもしない場合もあります。

そんな優良企業の株を買っても時間を無駄にするだけです。

銀行がお金を貸す先や社債の発行先としては、財務優良な先は良いのですが、、、、

個人投資家はファンダメンタル分析で銘柄を選びつつ、株価チャートで売り買いのタイミングを計る、そんな現実的かつ実践可能な投資スタイルをまずは確立することが何よりも重要です。

あくまで銘柄選びは、ファンダメンタル分析です。

理由は、

株価は最終的には、売上や利益等のファンダメンタル

に連動していくことが証明されているからです。

「買いタイミング」を見極める!(Kindle の位置No.398)

①上昇トレンドへの転換直後

②「押し目」を付けた後の反発局面

③直近高値を超えた直後

この表の★1、★2、★3が大勢の投資家が考える

「買いのタイミング」になります。

実際には、この「買いのタイミング」の中には「ダマシ」が発生し、なかなか

株価が上がらず、時には急落するケースがあったりします。

「買いのタイミング」で買い、実際に株価が上がっていくのは、3割位です。

そのため、7割のケースでは株価が上がらないので

「損切り」を検討する必要がでてきます。

「損切り」のタイミングはこれ! (Kindle の位置No.897)

「買いのタイミング」で購入しても7割は上がりません。

そのため、「損切り」をマスターするのは必須です。

本書の推奨する損切りポイントはこれです。

  1. 25日移動平均線割れで損切り(原則)
  2. 直近安値割れで損切り
  3. 5日移動平均線割れで損切り
  4. 買値からの下落率を基準として損切り

①のタイミングは移動平均線を目安に損切りを行えば、
数%の損切りで済むケースが多いので損切りしやすいです。

②、③のタイミングは、25日移動平均線を大きく超えている場合や
「直近安値をいくら」にするかの判断が難しい等
損切りの値段の設定が非常に難しいです。

管理人は、グロース株の場合、買値から20%程度の損失覚悟で、損切りの価格を設定してます。

「トレンド転換」を判別する方法 (Kindle の位置No.1196)

基本的には株価が移動平均線を超えた、もしくは割り込んだタイミングがトレンド転換のサインとなります。ただ、単に移動平均線を株価が1円でも超えれば、良いというものではなく、どのようなローソク足の計上を伴ってどのように超えているかが重要です

上昇トレンドへの転換 ローソク足が陽線で、その全部、もしくは大部分が移動平均線を上回った時点で上昇トレンドへの転換とする 下降トレンドへの転換 ローソク足が陰線で、その全部、もしくは、大分が移動平均線を下回った時点で下降トレンドへの転換とする

移動平均線をどのくらい超えたら、
上昇トレンドになるのか?

移動平均線をどのくらい下回ったら、
下降トレンドになるのか?

投資家全員が考えながら買ったり、売ったりしてます。

個別銘柄の過去の値動き、そしてマーケット全体の流れを見ながら、

全投資家が瞬間、瞬間に判断しているので、

1秒先の株価の動きを完全に予想できる人はいません。

できることは、

トレンドをきちんと見ながら、

冷静に事前に決めた資金管理(資金の5分の1づつ投入する等)のルールに従うことです。

株価トレンド分析に「コレ」をプラスして勝率をアップしよう(Kindle の位置No.1629)

  1. ファンダメンタル分析
    「だまし」に遭遇する確率を減らせます。ファンダメンタルズが悪いのに、株価の上昇が持続することはありません。
  2. 売買高
    株価急騰、売買高急増が起きた場合は、高値で買ってしまった大量の個人投資家が塩漬けになってしまいます。そして、塩づけになった個人投資家は、買値に戻るまでにひたすら待つ人が多いです。
    結果的に、長い間株価があがりづらくなることがよくあります。
  3. 信用取引高
    信用買いは、将来の売り需要になります。
    信用売りは、将来の買い需要になります。

    初心者のころは最初はよく意味がわからなかったです。

    簡単に言うと、「信用買い」と「信用売り」は、原則、6ヶ月後には逆の取引を行い、証券会社にお金または
    借りた株を返す必要があるためです。


    なお、一般的に信用倍率※が1.5倍より小さい場合は、将来的な上昇が見込めると一般的に判断されます。

    ※信用倍率=信用買い残高÷信用売り残高

  4. 逆指値注文
    直近高値を超えたら、購入を行いたい場合
    直近安値より下げたら、売却を行いたい場合

    事前に、○○円を超えたら(下げたら)購入(売却)
    注文の予約ができます。

    逆指値注文は、自分の感情を挟まずにトレードできます。
  5. 「天井売らず、底買わず。」
    天井や底をつけたことを確認できた時点で売買したほうがより安全で確実だという意味です。

    「天井」や「底値」はほんの一瞬です。
    「天井」と「底値」も事後にわかるものです。

    また、専業投資家が「天井」と「底値」を狙うのは難しいです。
    ましてや、サラリーマンがトイレでスマホで「天井」と「底値」を狙えるわけがありません。

本書を読むと今日からわかるorできる3つのポイント

  1. チャート分析を行う理由は、売買のタイミングを図るため、時間を有効に利用するために行う
  2. トレンドの転換 ローソク足が陽線(陰線)で、その全部、もしくは大部分が移動平均線を上回った(下回った)時点で上昇トレンド(下降トレンド)への転換とする
  3. 株価トレンド分析の勝率アップのために学ぶべき4つのもの
    ①ファンダメンタル分析
    ②売買高
    ③信用取引高
    ④逆指値注文

本日の書籍情報

【書籍名】 株を買うなら最低限知っておきたい 株価チャートの教科書
【著者名】足立 武志
【出版社】ダイヤモンド社
【出版日】 2015/6/26
【オススメ度】5段階中5
【こんな時に】株価のチャート分析を初めて行うとき
【頁 数】280ページ
【目 次】
[はじめに]
[序 章]なぜ「株価チャート」が重要なのか?
[第1章]株価チャートのしくみを知ろう
[第2章]「買いタイミング」を見極める!
[第3章]「売りタイミング」はこれ!
[第4章]もっと知りたい! 株価トレンド分析
[第5章]決算、増資、IPO…特殊なケースの対処法
[第6章]人気銘柄診断・そのとき筆者ならこう動く!
[第7章]クイズで復習 この問いに答えられるか!?
[おわりに]

追伸

今回は、テクニカル分析の本を取り上げました。最近のファンダメンタル分析
のオススメの本としては、カブ1000氏の下記の本です。
よかったら参考にしてください。

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