(書評:No.8)テンバガー超有力銘柄20&注目銘柄77;2020株バブル! 10倍株量産の予感

対象者

  • 2021年の銘柄選びに悩んでいる方
  • 株式投資において見るべき指標に悩んでいる方
  • 10バーガーを狙いたい方

書籍のキーワード

グロース株投資・10バーガー・経済指標

概要

著書の朝香友博氏は、立教大学法学部卒業。
「未来トレンドの先読み」の為に国会議員秘書、上海交通大学留学を 経験。産業の未来を創る国際見本市に触れ、米国の産業PR会社 に入社。その後、起業。現在は国際見本市や海外ショッピングモールを 中心に世界を周りながら、株式市場と産業支援の投資家として活動中の方になります。

プロフィールからも、「今はやりのテーマ」や「少し先のテーマ」を捉えるのが上手そうな方が気がします。

本書は

まず個別株の分析の前に、現在の相場サイクルを分析します。

具体的にはITバブルが発生した 2000年2019年における朝香氏が重要視している指標の動きの比較をおこなってます。
相場にはサイクルがあるので、テンバーガーもやはり株式市況が良くないとあまり出現しないことが説明されます。

指標の話は、馴染みのある指標もあれば、初めて聞く指標もあるかもれません。

その後、ITバブル期にテンバーガーになった銘柄から朝香氏独自のテンバーガー の発掘する条件が紹介されます。

最後に、長期投資に必要となる経済指標の見方と今後の投資戦略の話があります。

本書は2019年12月の本のため、コロナ禍が発生する前に書かれた本ですが、

2020年に発生した金融相場を予想した朝香氏の予想は的中してます。

具体的には 2000年のITバブルと同様に2020年はSaas銘柄が主役となりマザーズ銘柄が大幅続伸でした。

朝香氏ありがとうございました。

本書は、コロナ禍により推奨する個別銘柄は参考にならないところもありますが、本書を読み・学ぶ べきポイント

  • 経済指標の見方
  • 相場のサイクル
  • 朝香氏の企業分析の仕方

です。

経済学・経営学の教科書を読むより実践的でわかりやすいです。

これから株式投資をはじめる方も中級者以上の方も

現在の株式相場の何合目なのかを学ぶのに良書であることは間違いないです。

管理人独自の5個のポイント

第1章 2020急騰相場で10倍株・大化け株量産の予感(P20~)

もう日経平均は高値だし、これから株は遅いんじゃないの?

日本を代表する会社の株価があがったあとに、中小企業、特に時流に乗った中小企業の株価が上がる理由が詳しく説明されています。

具体的には見るべき経済指標や世界の金融情勢などを詳しく説明し、普通のサラリーマンが 感じる疑問点に答えてくれています。

その上で、2020年にITバブルの再現を予想されていました。

管理人は、朝香氏が重要視している経済指標等の2021年2月の状況が2000年の ITバブルの時とどの程度共通しているか検証しました。

結論としては、 2021年2月の経済指標や国際情勢(特に米国の金利状況)の半分程度は、2000年の ITバブルの時と半分程度は共通してます。

さらにコロナ禍を脱するために、世界中でさらなる金融緩和が期待できることから管理人は、2021年の前半は株式市場に資金流入がつづくと結論づけました。


第2章 1999年の10倍株から学ぶ発掘ヒント(P50~)

ハイテク相場にふさわしい発掘法を初公開

ハイテク銘柄で10倍株を狙うための朝香氏独自の財務分析が公開されてます。

管理人も朝香氏独自の財務財務分析を少し簡易化して利用してますが、Saas関連で 利益を出すことに繋がりました。

ハイテク銘柄の評価で最も難しいのは、

成長性をどう評価するかになります。

しかし、朝香氏独自の財務指標は、元銀行員の視点から見ても合理的な計算式で評価されてます。

今流行りのSaas銘柄(マネーフォワード HENNGE等)に投資するか悩んでいる方には非常に参考になる内容になってます。

最後の方に、10バーガーを達成した銘柄のチャートが掲載されてます。 「ふるい落とし」に耐えれる握力を鍛えたい方は必読です!!

第3章 テンバーガー超有力銘柄20&注目銘柄77(P76~)

2020期待の9テーマの視点から銘柄を絞る

本書は、2019年12月に書かれた本で、2020年のテーマを予想をされてました。

コロナの影響を除くと列挙したテーマの中では、数多くの上昇した銘柄がありました。 特に9テーマのうち、最初に列挙されている

  • 「5G、IOT、AI、デジタル社会」
  • 「EduTECH(エデュテック)」

の中で、コロナ禍を背景に1年で10バーガーがでました。

  • (4477) BASE  マザーズ    1,715→17,240(10/08) 10.05倍
  • (3998) すららネット マザーズ  917→9,350(10/14) 10.19倍

管理人は、どちらも購入できませんでしたが、、、

管理人は、

  • 「5G、IOT、AI、デジタル社会」
  • 「EduTECH(エデュテック)」

この2つのテーマは、少子高齢化を背景に長続きするテーマだと睨んでます。

以上から

現在、銘柄探しをしている方は、朝香氏がすすめる

「有力銘柄20&注目銘柄77」

から自分の基準を設けて銘柄を探した方が、効率が良いことは間違いないです。

なお、この章では、朝香氏の会社の決算説明資料の分析の視点が記載されてますので、 自分の基準の作る際に、参考になることは間違いないです。

第4章 利下げ・株高局面で活かす景気の読み方と投資の知恵 (P136~)

「相場サイクル」で相場が今何合目かを考える

いくら業績が良い企業があっても相場サイクルが下り坂の局面では、 株価の上昇が期待しづらい理由がわかります。

株式投資を行う前に

  • 過去の節目、節目の経済指標の動き
  • 戦後の経済史を学ぶ

というあたり前のことを行う必要性を痛感させられる内容になります。

本章は、単なる経済情勢の内容の列挙と捉えずに、一つ一つの事象の背景を考えながら読むと朝香氏の見解も記載されているので、知識好奇心がくすぐられる内容になってます。

最終章 投資戦略2020&将来に向けて自分目線の投資を(P180~)

感や勘は一切排除し、「観」で投資に合理性をもたせる

期待値がプラスになる投資を続けるために必要なことを書いてます。

期待値がプラスになる投資を続けさえすれば、短期的にはマイナスになることは あっても、長期的には利益がでます。

本章は「期待値がプラスの投資を続ける」ための考え方が書いてます。

管理人も本章で紹介される内容ほど深い分析を行えてないので、何度も読み返したいと思ってます。

本書を読むと今日からわかるorできる3つのポイント

  1. 良い意味で経済指標が気になり毎日確認するようになる
  2. 相場が今何合目かを意識した取引が行えるようになる
  3. 朝香氏のテンバーガーの銘柄を絞る際の割安度の公式がわかる

本日の書籍情報

【書籍名】テンバガー超有力銘柄20&注目銘柄77;2020株バブル! 10倍株量産の予感
【著者名】朝香友博
【出版社】彩流社
【出版日】2019/12/24
【オススメ度】5段階中5
【こんな時に】グロース株への投資方法を知りたいとき
【頁 数】208ページ
【目 次】
[第1章]2020急騰相場で10倍株・大化け株量産の予感
[第2章]1999年の10倍株から学ぶ発掘ヒント(P50~)
[第3章]テンバーガー超有力銘柄20&注目銘柄77
[第4章]利下げ・株高局面で活かす景気の読み方と投資の知恵
[最終章]投資戦略2020&将来に向けて自分目線の投資を(P180~)

追伸

管理人は投資資金が1000万を超えるまでは、

かぶ1000氏のすすめるバリュー株2銘柄程度

朝香氏がすすめるグロース株2銘柄程度

の集中投資で 資金を増やす予定です。

かぶ1000氏の著書がまだの方は是非を読んでみてください↓

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